団交III

5月9日はてらこやの日でした。この日は「団体交流室III」という定員8名の狭い部屋でした。

小中学生はいつものように問題集で勉強しました。最近、みんなが盛り上がって話をする時に別室での活動に迷惑をかけている?とか、おやつを食べる時の作法に若干問題があると感じるようになったので、てらこやでの過ごし方についてみんなで話し合いをしました。最初、「静かにしろ」、「お菓子を食べるな」と言われていると誤解しているような反応もありましたが、問題点と「みんながどうしたいのかを考えるんだよ」と言うと、それぞれ意見を言ってくれてすばらしい解決案にたどり着いたように思います。

よい話し合いができたなぁと満足していたら、なぜか将来何になりたいか、どんな勉強をしたいかという話題になりました。こどもたちも前向きな結論がでて、将来の希望に思いをはせる気持ちになったのかな、と勝手な解釈かもしれませんが、うれしい気持ちになりました。

高校生はいつもの2人が来てくれました。学校の問題集をやっていました。教科書がまだ届いていない話や担当の先生が軒並み変わった話などをしてくれました。その横で小中学生はトランプをして仲良く遊んでいました。大声をださないように、わざとヒソヒソ話をしながら。

スタッフが”話し合いをしましょう”と持ち掛けた時に、一部の子どもから「静かにすればいいんでしょ」「食べなければいいんでしょ」という言葉が出てきました。社会(学校)は、当たり前のように決められたルールを守り従っていく、特に個人よりも全体が優先され、周りに合わせることが正義のような傾向にあります。だから、”言われた通りにすればいいんでしょ”みたいな言葉が出てくるのではとお思いました。子どもたちには、人ひとりの声や意見を、よく聞いてもらえる言える環境、物事を自分たちで解決していく機会がとても少ないと思います。今回の反応は、子どもたちに主体性がないのではなく、大人たちがそうさせてしまってきているからだと思います。”てらこや”では、子どもも大人も関係なく自分事として考え、自己決定していくことがとても大切なことだと、今回のような体験を通して伝えていきます。

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