11月9日はてらこやの日でした。午前中に「はるみやんホーム」という子どもの居場所をやっているところにお邪魔してきました。とてもアットホームで大人もこどもも落ち着けそうな雰囲気でした。

この日は小学生は子ども食堂に行ってからてらこやに来ました。献立はコロッケだそうです。おいしかった、と言っていました。学校の行事で演劇を見に行った子が少し遅れてきました。みんな、学校の宿題や問題集をやったりしていました。勉強が終わった子はUNOをやったり、動画を見たりしていました。

中学生は来週テストがあるそうで、そのための勉強を真剣にやっていました。模擬の問題に挑戦して残りは家に持ち帰っていました。がんばれ!高校生は女子3人が来てくれました。試験勉強や学校の問題集の復習をやっていました。

最近忙しくてなかなかこれない高橋さんが来てくれました。子どもたちは全員出席、スタッフも5名とにぎやかな日でした。

「不登校」の家庭でよくあるお悩みに、お留守番のできない低学年の預け先がないというのがあります。就学前の子どもの一時預かりはかなり充実してきましたが、就学してしまうと一時的に預かってもらえる制度があまりありません。横浜市の支援事業のハートフルスペースに行かれればいいのですが、そこが合わないと今のところファミリーサポートを利用するか、午前からやっている民間の居場所を利用することになります。フリースクールやオルタナティブスクールなどに入学する方法や午後からであれば放課後等デイサービスや習い事もありますが、行かれるか行かれないか分からない状況で判断するには勇気がいるし、何よりお金がかかります。親としては出来ればパブリックの学校に行ってほしいという思いもあります。そんな、決められない宙ぶらりんの時に過ごせる場所、悩んでいられる時間がとても大切だと思います。うまくいかなくても、ゆっくりでも試行錯誤して、自分で決める。今の子どもたちの成長や教育環境には、その時間がありません。みんな同じスピードで出来るようになって進まなければいけない環境ばかり。本来は、みんな違う人間なのだから、それぞれの学びのスピードを保証することがとても大切だと思います。今の「てらこや」ではその環境をいつでも作ることは出来ませんが、一緒に居場所を探したり考えたり悩んだりすることはできます。大きなことはできませんが、ひとつひとつ、一歩一歩共に歩んでいきたいなと思っています。

11月2日はてらこやの日でした。親の会に参加してくださっている方がお子さんと一緒に見学にきてくださいました。私たちとしては日頃ご苦労されているお話を聞くことくらいしかできませんが、そのことで少しでも気持ちが楽になればよいなぁと思います。

小学生はいつものように学校の課題や問題集をやって、高校生のお兄さんが見てくれました。勉強が終わった子は最近はやっているUNO FLIPなどをして遊びました。

高校生はいつも来てくれる2人の内、一人が参加してくれました。学校の一次関数の問題をスタッフと一緒に勉強しました。先週末に文化祭があったそうで、その時の写真を見せてもらいながら話を聞きました。話を聞いただけでとても楽しかった様子が伝わり、青春だなぁととてもうれしくなりました。

親の会で縁した小1の女の子が、お母さんと弟と見学に来てくれました。お母さんにピッタリくっついていながらも、ワイワイざわざわしている初めての部屋に入って、カード遊びをしたり絵本を読んだりしていました。面白かったのは、てらこやで一番大騒ぎする男の子。いつも通りに過ごしていたのですが、新しいお友達をとても気遣っているのがわかりました。机から落ちたカードを拾ってあげたり、弟の靴をとってあげたり…誰よりも気にかけてくれていました。彼は、言うことを聞かなかったり、大声を出したりはするのですが、こんな一面を見ると、大声も困ったなというより、「どうしたのかなぁ」「どうしたいのかなぁ」って思えます。子ども達の一面だけに囚われずに、見えない面を想像できる大人でありたいです。学校に行けない子たちも、行けない事ばかりを見るのではなく、出来る事をたくさん見ていきたいなと思います。

10月26日はてらこやの日でした。ハロウィンのお菓子としてチョコを差し入れにもっていきました。スタッフは高校生のお兄さん二人が参加してくれました。

小学生は5人全員出席で学校の宿題をやったり、問題集をやったりしていました。終わった子は先週に続き、UNO FLIPをやりました。UNO FLIPを持ってきてくれた、最近入った子もだいぶ慣れてきたようで、他の子たちとだいぶ話をするようになりました。

中学生はお休みでしたが、いつもの高校生二人が参加してくれました。週末に開催される高校の文化祭でお化粧することになっているそうで、そのための練習をしたため勉強はなしでした。前の週はてらこやで一緒だった子の文化祭に行ってきたそうです。卒業してからもつながりが続いていてうれしいです。

「てらこや」は全ての子ども達を対象に一緒に勉強したり遊んだり、何かやりたいことがあったらそれを共有したりする場所として活動しています。でもそれは、子どもたちがここに来てくれて初めてできることです。10月3日に文部科学省が、2022年度の小中学校における不登校数が過去最多の29万9,048人になったことを、公表しました。ほぼ30万人、この数字に不登校として数えられていない、五月雨登校や病欠の子どもたちを入れると、40万人とも言われています。「てらこや」では9月から「不登校・行き渋りの親の会」を始めました。保護者の方々には、思いを吐き出し共有する場所が必要だと思います。また、そこで縁したご家庭の子どもたちにとって、学校には行かれないけど、ここなら来れる場所の一つに「てらこや」もなれればと思います。学校が全ての子ども達にとって、安心していられる場所にならなければいけないのですが、学校が変わるまで待ってはいられません。子どもたちは日々成長しています。今を生きている子どもたちにとって、時間はどんどん過ぎてしまいます。これからも「てらこや」は、今いる子どもたちが少しでも安心して居られる場所になれるよう活動していきます。